About

神により定められた皇帝が支配する世界、帝国。
吸血鬼の王子ロゼウスは、神に選ばれし皇帝となる。
血と死の果てに彼の手に残る、望まぬ玉座。求める程に失われた、ささやかな幸せ。
人と吸血鬼、王と皇帝の間で残酷さと脆さは交錯し、選び取った戦いの果てに想いは砕け散る。
それは死より始まり、死にて閉じられる永遠の記録。  


List

薔薇の皇帝
バナー 【BL/R18/猟奇/皇帝/王子/学者/転生/異世界FT/長編/連載中】
 この世の全ての英知を手にし、強大な力を持って世界を治める存在、皇帝。第三十三代皇帝は、神の託宣を受け帝国を四千年間支配している。しかし、民衆には殺戮皇帝として恐れられてもいた。彼が狂的としか思えない行動をとるのには、過去の悲劇に関係があるらしいのだが……。四千年前に時を止めた物語は、皇帝についての書物『薔薇皇帝記』を書くために単身皇帝領へと乗り込んだ少年学者、ルルティスの手により再び動き始める。
荊の墓標
バナー 【BL/R18/猟奇/異世界FT/王族/吸血鬼/全20章/完結】
 吸血鬼の国の王子ロゼウスは、故国ローゼンティアを隣国エヴェルシードに滅ぼされる。故郷を滅ぼした侵略者である人間の王シェリダンは、残された民の助命と引き換えにロゼウスに自分のものになるよう取引を持ちかける。――我が破滅の花嫁となれ。二人の少年の想いは、彼らをとりまく世界の様々な者たちの陰謀と我欲に巻き込まれ、果たしてどこへと行き着くのか……。
薔薇皇帝記
【薔薇の皇帝/外伝/手紙】
 かつてこの世の全ての英知を手にし、強大な力を持って世界を治めた薔薇の皇帝ロゼウス。単身皇帝領へと乗り込んだ少年学者・ルルティスはここに、彼についての記録を残す。それは悲劇と残酷と栄光の皇帝の記録。そして彼を記録した第二の反逆者ルルティス=ランシェットからロゼウス帝へと送る別れの言葉。

World

地理
 東西に長い二つの大陸が北と南にそれぞれ存在する。北の大陸をシュルト大陸、南の大陸をバロック大陸と言う。
 バロック大陸の西の果てからマーセルヴィナ諸島を挟んで陸地が渦を巻き薔薇の形を描いているような大陸、薔薇大陸、通称《皇帝領》が存在する。
人種
 地上には人間と魔族が住んでいる。人類は民族によって容姿の特徴が異なるので、顔を見れば一目でどこの国の生まれか判別がつく。基本的に一つの民族が一つの国家を形成している。民族ごとに身体が丈夫で武力に優れていたり、美形が多かったり商売が得意だったりと特徴がはっきりしている。
 そのため民族と国家の繋がりが強く、顔を見ればすぐに相手がどこの国の人間で何を得意としているかがわかるような有様である。時代によって移住や混血児等と言った民族の移動に関する問題は異なるが、これらの性質のため全般的に民族ごとの矜持や差別意識が強い傾向にある。特にゼルアータ人は皇歴時代には《黒の末裔》と呼ばれ、迫害されていた。
人外
 地上には三種類の魔族がいる。それ以外の場所には他の種族もいるらしい。三種の魔族とは吸血鬼(ヴァンピル)、人狼(ワーウルフ)、人魚(テテュス)である。このうち吸血鬼であるローゼンティア人、人狼のセルヴォルファス人は国家を形成して帝国の一員として存在している。人魚は一部が「セラ人」としてセラ=ジーネ王国の民とされているが、それ以外の場所に出没する人魚は獰猛で人を喰らうため恐れられている。一番獰猛な種族が人魚、人間で言えばエヴェルシード人並に戦闘が好きなのが人狼、身体能力は優れているが戦いを好まず普段は温厚な種族である吸血鬼とされる。しかし吸血鬼は長く血を吸わないでいると自我を喪失して暴走状態になることがあり、どちらにしろ魔族は人類には恐れられている。
気候
 各国ごとに差異がある。北の大陸シュルトの更に北部は寒冷な地方。南の大陸バロックの一部が砂漠であり、それら以外の国々は比較的年中温暖な気候である。皇帝領は特に「完全なる大地」と呼ばれている。人によって住みやすく植物の生育に良いと言う話らしいが、領地を全て畑にする皇帝もいないので、大抵意味がない。不毛の土地である廃境と呼ばれる場所もバロック大陸に存在する。
国数
 基本は1民族につき1国家で19カ国と黒の末裔の20民族。帝国が存在していた間は、旧ゼルアータ人は黒の末裔として廃境と呼ばれる不毛の土地に追いやられていた。
 北のシュルト大陸にローゼンティア、エヴェルシード、ルミエスタ、カルマイン、ビリジオラート、セラ=ジーネ、シルヴァーニ、ウィスタリア、セルヴォルファスの9カ国。
 南のバロック大陸にラウザンシスカ、アストラスト、チェスアトール、サジタリエン、メイセイツ、ユラクナー、セレナディウス、ネクロシア、フィルメリア、カウナードの10カ国と黒の末裔の住む廃境が存在する。
 その他にその時その時の事情で宗教国家や自治都市が成立するが、皇歴時代は民族の壁を乗り越えられずにすぐに消え去ることが多い。
魔術
 魔術師と言えば普通黒の末裔を指す。皇歴6500年くらいまでそうだったのだが、その後、魔術の利便性に目をつけはじめた人間の一部が魔術を学び始めた。しかし魔術師と言えばそれだけで黒の末裔と関わりがあると判断され差別されるので、余程の権力や実力がなければ魔術師になることで逆に人の世界で生きていく事が難しくなる。
 魔術には冥府の魔物と契約を交わす暗黒魔道、神官が自らを鍛え上げ神の加護を授かる聖職魔道、理論を覚えれば誰もが使える自然魔法が存在する。
死生観及び世界観
 死後の世界はエレボス、タルタロス(大地の奥底)、エリュシオン(楽園)の三通りである。要するにギリシャ神話からいろいろ持ってきた。神々は人の世界を見捨てて去り、今は《神》と称される大いなる意志が存在するとされている、という世界。
宗教
 シュルト大陸はラクリシオン教、バロック大陸はシレーナ教が盛んである。ラクリシオンもシレーナも聖人の名前。帝国自体が神によって定められた皇帝の治める世界とされているので、宗教の拘束力はさほど強くないが、その分生活に馴染んでもいる。宗教勢力の強さはその時々の皇帝によって違う。
学問
 一部貴族に帝王学なるものは存在したが、一般市民が学問をするようになったのは33代皇帝が「学院」なるものを創設し始めてから。治世の長い33代皇帝は教育に力を入れたとされる。それまでは平民階級は読み書き算数程度、しかも生活に必要な部分だけしか知らなかった。
 剣類で戦うのが普通だったが、皇歴6800年程から「銃器」が製造される。が、銃弾より早く動ける魔族、その動きについていけるエヴェルシード人、銃器など通用しない魔術師などなど高価で強力な武器でも通用しない相手が多い上に普通に戦うには剣やナイフの方が便利なので、7000年頃にはまだあまり普及はしていない。
衣食住
 服:貴族はドレス。庶民はぺらぺら。あとは民族性と値段次第。
 食:一日三食が基本。パンとスープが庶民のスタンダード。金持ちはいいもの食ってる。米は存在しない。魔族と人間は食事が異なる。また、国と地域の違いにより特色が出る。
 家:庶民の家は主に木造か石造り。どちらが多いかは地域による。貴族の屋敷や城は石造りが多い。デザインはこれもまた民族性による。
 神暦:(皇歴前以前)
 皇暦:7009年まで
 聖暦:帝国解体後

Return to Index